乗興舟 (Happy Improvisations on a Riverboat Journey)2


伊藤若冲 乗興舟



伊藤若冲 乗興舟


伊藤若冲 乗興舟


伊藤若冲 乗興舟

作品詳細

  • Title:乗興舟 (Happy Improvisations on a Riverboat Journey)部分
  • Date:1767
  • Medium::紙本拓版 1巻
  • Dimensions:28.7×1151.8cm

作品解説


橋本

一片の霜翎 碧霄に舞ふ

(大きな真っ白い翼が青空に舞う)


古渡 行人少れにして
短棹 止まること夷猶

(古い渡し場のあたりに
人影は見えず、
小舟が棹を止めたまま
波に揺られている)


晴日 風波静かに
扁舟 纜を引くこと遅し

(晴天で波も静かで、
人々はゆったりと上り舟を
綱で曳いている)


孤村 幾処か楊がんに臨める
曲港 何人か蓽門を鎖せる

(村里の幾軒かの家が
柳の生えた岸辺にひっそりと臨み、
路地の奥には
誰かが隠棲しているのだろう)

前嶋


綿々として水路遠く
渺々として雲山長し

(どこまでも続いて
終点の見えぬ航路、
はるかかなたまで連なる
雲に蔽われた山々)

三島

※漢詩の現代語訳は『若冲ワンダフルワールド』に拠っています。

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