作品詳細
- Title:仙人掌(サボテン) Cuctus
- Collection:信行寺 花卉天井画 Shingyoji
格天井に描かれているのは「大型宝剣」と呼ばれているウチワサボテンだろう。日本渡来は17世紀後半と推定されるが、若冲の頃にはかなり広まっていたと思われる。将軍謁見最後の朝鮮通信使(1763~64)の書紀が著した『日東壮遊歌』にも、「珍奇な植物」として登場する。
サボテンは乾燥から身を守るためにいわゆる葉をなくし、茎も丸や棒状。じつはトゲが葉で、表面積を減らすための進化だ。若冲はそのトゲを丁寧に描いている。
『若冲の花』