花丸図とは

伊藤若冲 Ito Jakuchu 花丸図 金刀比羅宮 Kotohira-gu shrine

金刀比羅宮奥書院の上段の間を飾っているのが、若冲の「花丸図」です。若冲は金刀比羅宮を訪れてはおらず、絵は京都で制作されて送られたと考えられています。

奥書院を使っていた金光院第10代別当である宥存(ゆうそん)は、少年時代に若冲に絵を習ったことがあり、その縁で障壁画の制作を依頼したと推測されています。

若冲は、現存する上段の間のほかに、二の間に「山水図」、三の間に「杜若図」、広間に「垂柳図」を制作したという記録が残っています。これらは天保15(1844)年、岸岱(がんたい)が描き直しました。

この「花丸図」の花は1点が約30cm×40cmのサイズで描かれています。もともと地の色は白でしたが、後年の加筆で金地になりました。

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