作品詳細
- Title:芦雁図 Ro Gan-zu(Wild Goose and Reeds)
- Date:宝暦11年(1761年)頃 – 明和2年(1765年)頃
- Dimensions:142.5×79.6cm
- Medium:絹本着色 一幅
- Collection:宮内庁三の丸尚蔵館
作品解説
氷面に真っ逆さまに落下しているガンの姿が、見るものに不安感を抱かせる画面になっています。これは、若冲が後嗣と定めた弟・宗寂が急逝したことと関係があるともいわれています。
雪は表と裏の両面から、胡粉で彩色することで変化を出し、雪粉は表からの彩色のみです。
ガンやアシなどの茶色は代赭で、鉄が多く含まれるほど濃い茶となっています。ガンのからだは、部分的に胡粉と灰色の裏彩色が施されています。
款記はなく、「藤女鈞印」(白文長方印)、「若冲居士」(朱文円印)と捺されています。