作品詳細
- Title:老松白鳳図 Rosho Hakuo-zu(Old Pine Tree and White Phoenix)
- Date:明和2年(1765年)頃 – 明和3年(1766年)頃
- Dimensions:141.8×79.7cm
- Medium:絹本着色 一幅
- Collection:宮内庁三の丸尚蔵館
作品解説
松の上に雄のホウオウが片足で立ち、旭日を仰いでいます。
ホウオウの体の部分は、金泥や黄土を下地にし、胡粉で羽毛を書き込むことで表現されています。黄土と胡粉による裏彩色が施され、体のふくらみを表現したいところでは胡粉が多目、羽を美しく表現したいところでは黄土が多目になっています。
尾羽根の先のハート形の模様などの赤色は、辰砂と鉛丹で表現されていますが、辰砂に鉛丹を混ぜて使っているのは、この作品以降ということがわかっています。
款記はなく、「藤女鈞印」(白文長方印)、「若冲居士」(朱文円印)と捺されています。