作品詳細
- Title:向日葵雄鶏図 Himawari Yukei-zu(Rooster and Sunflowers)
- Date:宝暦9年(1759年)
- Dimensions:142.5×79.7cm
- Medium:絹本着色 一幅
- Collection:宮内庁三の丸尚蔵館
作品解説
アサガオは、奈良時代に種を薬とする薬草として中国から渡来し、花の色は薄青色のみでした。江戸初期に白色のアサガオが登場し、その後観賞用として品種改良がすすみました。文化・文政期(1804~1830年)と嘉永・安政期(1848~1860年)に、朝顔が大きなブームとなりますが、本作はそれよりも前に描かれています。
17世紀の中頃に渡来したヒマワリも、もともとは観賞用ではなく、乾燥した種子を用いる薬草として伝えられました。ヒマワリを大きく描いた作品は、江戸時代にはほとんど見られません。
オンドリのポーズは、片足で立っているところを除くと「南天雄鶏図」とほぼ同じです。
款記は「宝暦己卯仲秋居士若冲製」、印は「汝鈞」(白文方印)、「若冲居士」(朱文円印)。
大典の「藤景和画記」では「初陽映発(しょようえいはつ)」と題されています。