「扇の国、日本」(サントリー美術館)

「扇の国、日本」 2018年11月28日(水)〜2019年1月20日(日) サントリー美術館

休みの日も仕事!仕事!で、行った美術展の感想もかけずに2018年終了…
「ホモ・デウス」を年末年始の休みに読んで、「なんだかなぁ~」と思いながら、ミッドタウンへ。

今年最初の展覧会は「扇の国、日本」。チラシの「舞踊図」を見たら、絶対行かなきゃ!という気に。

今日は会期後半なので、左側の3点が展示されていました。

あと17世紀の「扇屋軒先図屏風」が印象に残りました。
店先で傘をさしている女性は、頭巾を被っているので比丘尼かな。
女性の着物が全部きれい。
手前の子どもは鶏を抱えています。

そして、ビックリしたのは、風流踊・水掛祝図屏風があったこと。
最初に見つけたときは「えーーー!!!まじかーーーー!!!」
12/26~1/20のみの展示ということで、後半に来てよかった~~!!
とても大きな作品で、時間をかけて堪能しました。

で、「ホモ・デウス」の最後の問いへの回答。
「生き物はアルゴリズムにすぎないのか?」→「NO」
「生命はデータ処理にすぎないのか?」→「NO」
「知能と意識のどちらのほうに価値があるのか?」→「意識」

生命がデータ処理にすぎなかったら、人は絵を描いたり、音楽を楽しんだりしないよ。

私は、以前は西洋絵画オンリーで日本画にまったく興味がなかったのに、今は「舞踊図」みたいな桃山~江戸時代初期の絵画を見るとパブロフの犬状態でとびついてしまう…こういう変化は、「ホモ・デウス」が提示する単純な人間観では、説明できないんじゃない?