「江戸絵画への視線―岩佐又兵衛から江戸琳派へ」展(山種美術館)

山種美術館で、開館50周年記念特別展「江戸絵画への視線−岩佐又兵衛から江戸琳派へ−」が開かれています(7月2日~8月21日)。

美術館を創立した山﨑種二は、丁稚奉公時代に酒井抱一の絵を見たことがきっかけとなって、のちに美術品の蒐集を始めたそうです。

Hoitsu_Dog-akikusa uzurazu
「秋草鶉図」酒井抱一

Sotatsu_maki kaedezu
「槙楓図」伝俵屋宗達

Iwasa Matabei_kanjo kangikuzu
「官女観菊図」岩佐又兵衛

この絵は「福井移住400年記念 岩佐又兵衛展―この夏、謎の天才絵師、福井に帰る―」(福井県立美術館 7月22日~8月28日)にもこの後出品され、本来の押絵貼図屏風の絵が勢ぞろいします。「豊国祭礼図屏風(7月22日~8月7日)」「洛中洛外図屏風(8月6日~8月28日)」「山中常盤物語絵巻」「上瑠璃物語絵巻」も揃い踏みということで、とても見たい展覧会ではあるのですが、いかんせん福井は遠い!

冷泉為恭の「武者図」もありました。
冷泉為恭は、先日出光美術館で見た伴大納言絵詞を閲覧・模写するために京都所司代であった酒井忠義のところへ出入りしたために、尊王攘夷派から敵とみなされて暗殺されています。

暑い中、道に迷って着いたのが閉館間際。
でもそのおかげでほぼ貸し切り状態で鑑賞できたので、怪我の功名というところでしょうか。