「俺たちの国芳 わたしの国貞」展(Bunkamura ザ・ミュージアム)

会期の終了間際だったせいか、思ったよりも混んでました。
若冲展とは比べ物になりませんが、もうちょっとゆったり見られると思ったのに.

作品は歌川一門で兄弟弟子だった国芳と国貞の浮世絵170件、約350枚。
さすがボストン美術館というか、状態の良い作品ばかりで、色鮮やか!
ボストン美術館は、一度展覧会に貸し出した作品は、5年間公開しないそうです。
膨大な数の所蔵品があるから(国芳・国貞だけで1万4千枚以上)できるんでしょうね~

国貞「江戸町壱丁目 扇屋内 花扇」 「角町 大黒屋内 大淀」 「角町 大黒屋内 三輪山」
Kunisada_Hanaôgi of the Ôgiya (R), Ôyodo of the Daikokuya (C), and Miwayama of the Daikokuya (L)

ついつい国芳の作品に目が行ってしまうのですが、国貞の作品も着物の柄などの意匠が凝っているものが多く、楽しめました。

いくつかの作品を展示室の壁面に大きくプリントしていたのがGOOD!
浮世絵は小さくて見づらいです。

期待はしてなかったけど、国芳の「誠忠義士傳」「誠忠義士肖像」シリーズは一枚もありませんでした。
残念。

kuniyoshi_kunisada

グッズ売り場にあった「歌川国芳根付」のガチャガチャは、普段はガチャガチャと縁のなさそうな和服のおばさまでも並んで回していました。

「踊る猫又」(『見立東海道五拾三次岡部 猫石の由来』)がほしかったのですが、出てきたのは「猫骸骨」(『国芳もやう正札附現金男 野晒悟助』 )。
同じ『国芳もやう正札附現金男 野晒悟助』 の「骸骨下駄」よりはマシですが。。。
(たまたまヤフオクで見たら、価格が 猫又>>猫骸骨>>>>>骸骨下駄 でした。やっぱり。)

この展覧会は神戸市博物館(6月18日~8月28日)、名古屋ボストン美術館(9月10日~12月11日)に巡回予定です。