生誕130年 小村雪岱 ―「雪岱調」のできるまで― 2018年1月20日~3月11日 川越市立美術館
小村雪岱は川越生まれ。大正、昭和期に装丁家、挿絵画家などとして活躍しました。
「昭和の春信」と呼ばれたそうですが、確かにユニセックスでとらえどころのない表情や描線、なょっとした体型などが似ています。
展覧会にも鈴木春信の作品が展示してあり、2人の絵を見比べることができます。
北村さゆりさんによる講演会「宮部みゆきの連載小説の挿絵を描き終えて」にも行ったのですが、当時と今では、新聞の連載小説の挿絵画家の地位は全く違うと自虐的に言われていました。
北村さんはそのほかの作家の挿絵も手掛けたことがあるそうですが、宮部さんは原稿を早めに1ヶ月分という感じでまとめて渡してくれる珍しい作家だとか。
人によってはギリギリかもしくは間に合わず(!)、文章もなしで想像で描いておく・・・ということもあるそう。
北村さんはもともと日本画家で、挿絵画家はひょんなつながりで舞い込んできた仕事なので、毎日挿絵を描く時間はとれず、挿絵を描く日は一日で4枚こなすとおっしゃってました。すごい!