日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展(3月1日-6月12日 国立西洋美術館)。
真筆が60点ほどしかないカラヴァッジョ、今回は10点という過去最多の作品が来日しました。
「果物籠を持つ少年」(1593-1594年 ボルゲーゼ美術館)
果物をリアルに描き、人物は意図的にぼやけた筆致にしています。
この2枚は向かい合いように展示されていました。
展覧会で一番に出迎えてくれた作品。
「法悦のマグダラのマリア」(1606年 油彩・カンヴァス、個人蔵)
カラヴァッジョが恩赦を受けるために船で北に向かう途中、イタリアのポルト・エルコレで客死した時、彼の荷物に含まれていた絵のうちの一点。
近年真筆と判定されて、展覧会では今回初めて公開されました。
4月には、フランスのトゥールーズの住宅の屋根裏から見つかった絵が、カラヴァッジョの真筆であると新たに判定されました。
ローマのバルベリーニ美術館にある「ホロフェルネスの首を斬るユディト」によく似ています。
フランス政府はさっそくこの「ユディット」の国外への持ち出しを禁止したそうで、そのうちルーブル美術館あたりに収蔵されるのでしょうか?(ルーブルはすでに今回来日した「女占い師」と同じ主題の作品を所有しています)
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