『宝石の国』を読む

<ネタばれ注意>

『宝石の国』は以前読みかけてそのままになっていたのだが、期間限定で無料で読めるということで、ありがたく一気に読了する。

戦闘シーンはなにがどうなっているか、いまいちよくわからないコマが多いのがやっかい。でも大事なところでの大ゴマは圧巻。

このごろよく「なぜ人は宗教を作り出し、信仰してきたのか」について考えているので、金剛先生が人間が作った機械だったという設定が面白いと思った。

キリスト教やイスラム教という「宗教があるから信仰する」のではなく、「人が何かを信仰する必要があるから宗教がある」のだと考えている。
大日如来とか観音菩薩とかも、いうなれば金剛先生の同類。人間が自分たちを救う存在として作ったもの。

(ただ、現代ではその世界観や物語から放り出された人が多いので、ついつい「信仰対象=推し」を作りがち?)

あと、『宝石の国』のラストのように、太陽系が崩壊するときまでには人類は滅びているだろうね。
あと1000年もつかどうかさえ疑問。

そのとき、あの石のような存在がうまれているのかなあ?
もちろん確かめる術はないが、非常に興味深い。