炎の中に見えているのは、応天門の西南にある翔鸞(しょうらん)楼の屋根。
日本絵画における三大火焔表現とも評される場面ですが、1177年に、応天門を含む主要な門が焼ける大火事が起きているので、これを描いた絵師は、実際に炎上しているところを見た可能性があります。
会昌(かいしょう)門の付近では、殿上人や地下(じげ)たちが見物しています。
作品詳細
- Title:伴大納言絵巻 上巻 Ban Dainagon Emaki” (illustrated scroll of the story of a courtier Ban Dainagon)
- Date:12世紀
- Collection:出光美術館