『神と仏の出逢う国』を読む ②

『神と仏の出逢う国』鎌田東二

ブッダの仏教

バラモン教の世界観(階級主義、血統主義、呪いや占い)を否定。生まれでなく行為が大事。
ブッダの「悟り」…「無我」「無常」「縁起」「空」
人間は一般的に物事を実体としてとらえ、それに執着するところに欲望や業が生まれる。欲望の根っこを「正見(しょうけん)」し実体のなさに気づくことが大事。

その後、インド古来の民間信仰やバラモン教、ヒンドゥー教を取り込んで大乗仏教と密教が成立。
日本に伝来したのは、中国で漢訳されて中国化した習合仏教(特に空海の密教はその特性が強い)。

仏教伝来

飛鳥時代に百済より伝来。受け入れをめぐって賛成派の蘇我氏と反対派の物部氏が対立。
最初の出家者は11歳の少女で、これは神道祭祀の奉仕のあり方を模倣したと考えられている。

鎮護国家としての仏教
聖武天皇による東大寺、国分寺の建立

百万塔と百万塔陀羅尼
百万塔

最澄

日本天台宗の開祖。
悉有仏性観に基づく「法華一乗」…生きとし生けるものみな仏の本質を持っており、最終的には一つの教えによってすべては救われる
平安京の鬼門にあたる比叡山に延暦寺を設立。
当時は得度するためには、受戒が必須であったが南都仏教の3寺院でしか認められておらず、大乗戒壇の設立に奔走した(生前は認められなかったが、死後に設立)。
大乗僧養成のため『山家学生式』を著し、12年間の籠山修行を義務付けたことにより、法然、親鸞、栄西、道元、日蓮などを輩出した。

空海

日本真言宗の開祖。
18歳で当時の中央の教育機関である大学に入るが1年でドロップアウトし、吉野の山と四国で虚空蔵求聞持法を行じた。
この修行は役行者が行った修行に共通するところが多く、空海は呪術師としての側面を持つ。
最澄が官僧として遣唐使となったのに対し、私費留学の留学僧という身分で入唐している。
本来は20年学ばなければいけないところを、真言宗第8祖恵果阿闍梨より伝法灌頂を受け、1年3カ月で帰国。
後に嵯峨天皇と親密に交流し、修行の道場として高野山を造り、東寺を賜る。
身分に関係なく学ぶことのできる学校(綜芸種智院)を設立。