小袖の生地と技法③ 友禅染

友禅染

糯米(もちごめ)を使った糸目糊(いとめのり)と多彩な色挿しで絵画的な図様を表現する染織技法。

主に元禄期に活躍した絵師・宮崎友禅の名に由来しますが、友禅染の技法は17世紀中ごろまでに確立していました。

宮崎友禅は京都東山の知恩院前に住む扇絵の絵師で、当時非常に人気がありました。そのデザインを小袖に応用したのが友禅染です。

当時、今日のファッションブックにあたる雛形本があり、友禅の名を冠した『友禅ひいなかた』が刊行されましたが、これは染工である友尽斎清親が出したものです。同書には、地色の指定や染色の方法などの説明が載っています。

Yoseihinagata-01
宮崎友禅『余情雛形』より

元禄5年(1692)に友禅が刊行した『余情雛形(よせいひながた)』には、文様と主題名のみで技法の記述はありません。友禅は染色には関与しておらず、意匠の原案を製作するデザイナーだったと考えられています。

染分縮緬地京名所模様小袖

Kosode with views of Kyoto-01

京都東山の名所を表した友禅染の小袖。
友禅染はこのような風景模様を得意としました。

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