花下遊楽図屏風

Kano_Naganobu_kakayurakuyzu-01

刀を手に踊るかぶき者。

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髪は垂髪で髪飾りはない。小袖の身幅はたっぷりしているのに対して袖幅は狭く、おはしょりのない対丈なのが桃山時代の特徴。
帯は紐のように細く、人によって結ぶ位置はまちまちになっている。

作品詳細

  • Title:花下遊楽図屏風 部分 Folding Screens of Merry-making under Blossoms
  • Artist:狩野長信 Kanō Naganobu
  • Date:17世紀
  • Medium:紙本着色 六曲一双
  • Collection:東京国立博物館
『花下遊楽図屏風』は女性たちの花見を描いたものだが、その中には肖像画のように描かれた女性の姿もある。特定の人物の花見の様子を描いたものとも考えられるが、場所を特定する要素には乏しい。
「どこ」が問題なのではなく、花見の宴の様子、それもかぶき者をまねて着飾った女性たちの踊りの姿が、この宴のハイライトシーンとして描かれていることが重要なのだ。
花見には、女性たちの姿がよく似合う。のちに浮世絵として美人の姿を鑑賞する絵画が成立する予兆を見るようだ。(田沢裕賀)
『日本美術館』桃山時代「花下の遊楽」