サンドロ・ボッティチェリの日本初の本格的な回顧展(1月16日-4月3日、東京都美術館)。
「聖母子(書物の歳暮)」(1482-1483年、ポルディ・ペッツオーリ美術館)
「ラーマ家の東方三博士の礼拝」(1475-1476年頃、ウフィツィ美術館)
画面右端の黄色いガウンを着た人物がボッティチェリ。
すました顔で画面におさまっていますが、お調子者でロレンツォ・デ・メディチはパトロン兼遊び仲間だったそう。
ロレンツォの弟で、「美しき貴公子」と呼ばれたジュリアーノ・ディ・メディチ。
当時「絶世の美女」と謳われたシモネッタ・カッタネオ・ヴェスプッチ。
日本にある唯一のボッティチェリ。
シモネッタはジュリアーノの愛人でした。
シモネッタは病気、ジュリアーノは暗殺事件で相次いで若くして亡くなっています。
ロレンツォの死後、禁欲主義を説く修道士サヴォナローラがフィレンツェを支配した晩年の作品(「アペレスの誹謗」や「オリーブ園の祈り」)は作風が変わってしまいました。
ボッティチェリの師、フィリッポ・リッピと、その息子でボッティチェリの弟子、フィリッピーノ・リッピの作品も展示されていました。