最近、奥村政信と鈴木春信の浮世絵がツボっています。
奥村政信の作品がまとまって見られるというので、千葉市美術館の「初期浮世絵展 版の力・筆の力」に行ってきました。
一番印象に残ったのは、会場に入ってすぐのところにあった無款の「桜狩遊楽図屏風」。
岸田劉生旧蔵というのも納得の妖しさが画面全体に漂う作品。
杉村治兵衛「遊女と客」(シカゴ美術館蔵)
枕絵組物のうちの一枚。遊女の打掛に「杉村」男の帯に「次平」の文字が描かれています。
すがる男に目もくれない遊女と禿。
アアめんどくさい人だとか、庭の猫がカワイイ~とか?
しかし、この人、なかなか難しい体勢で抱きついてるなぁーー;
図録ではなぜか「Sugimura Kihei」。
杉村治兵衛「上野寛永寺境内花見の景」部分(江戸東京博物館蔵)
初期の浮世絵は、まだ色版はなく、墨一色の摺りで、後から手彩色されています。
奥村政信「小倉山荘図」(東京国立博物館蔵)
奥村政信の肉筆画の代表作。
藤原定家の山荘を、式氏内親王がひそかに男装して訪れたという伝説を、当世風に描いたやつし絵。