腰痛闘病記 その21 「腰痛探検家」

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腰痛探検家 (集英社文庫(日本)) [ 高野 秀行 ]
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『腰痛探検家』。日常的に体を酷使する探検と腰痛は、いかにも親和性が高そうだ。

もともと腰痛もちだった筆者は、40歳の時にブラインドサッカーをしていて激しい腰痛に襲われる。そこから治療院行脚。知人のおすすめやツテを辿って次々とさまざまな治療を体験する。

高野さんは治らなくても、連れていった友人が目の前で劇的に改善することもあり、みんなあながち悪い医者/治療家でもなさそうなのに、なぜか筆者の腰痛は治らない。

整形外科にもかかり、お決まりの(?)「椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」宣告が下るが、これも医者によって二転三転する。同じMRIの画像を見ていて、医者によってこんなに違う診断が出てくるものなのかと思ってしまう。

最後にかかった心療内科の医者の対応が本当にひどく、他人事ながらムカムカしてしまった。深刻な悩みを抱えている患者に、そんな言い方はないだろう?という言葉のオンパレード。私も以前まあまあひどい医者に心療内科で当たったことがあるから、余計に腹が立つ。

そしてここで受けた治療(大量の投薬)も体調を著しく悪化させただけで全く効果なく、怒り心頭に達した筆者はとうとう薬を全部捨て、プールでひたすら泳ぎまくる選択をする。結果的にこれが奏功して腰痛は治っていく。しかしそれだってすぐ効果が出たわけではなく、2カ月以上も激痛に耐えて泳いでいたそうで、とてもマネできるものではない。

後書きによると、44歳のときには筆者の腰痛はほぼ完治していて、サハラマラソンに出たりヒマラヤの山岳地帯を3週間歩き回れたりするくらいまでになっているそう。なかなか勇気が出る話。