洛中洛外図屏風(出光美術館)1

洛中洛外図屏風(出光美術館)
右隻第2扇

洛中洛外図屏風(出光美術館)
右隻第3扇

洛中洛外図屏風(出光美術館)
右隻第4扇

洛中洛外図屏風(出光美術館)
右隻第5扇


左隻第2扇

洛中洛外図屏風(出光美術館)
左隻第3扇


左隻第4扇

洛中洛外図屏風(出光美術館)洛中洛外図屏風(出光美術館)
左隻第5扇

洛中洛外図の種類

第一類型

【制作時期】
室町時代末~桃山時代

【内容】
京都の町を一条あたりで区切る。
右隻…南(いわゆる下京)を西から見た景観。
左隻…北(いわゆる上京)を東から見た景観。

時勢に応じて微妙に内容が異なる。

【代表作】
国立歴史民俗博物館本(旧町田家本)
東京国立博物館摸本
上杉家本

第二類型

【制作時期】
徳川氏による二条城建造後(慶長8年[1603]以降)

【内容】
堀川から油小路あたりで東西に縦割りしている。
右隻…内裏を北端とした京都の東南部。
左隻…神泉苑を南端として二条城中心の景観。背景に洛北洛西の名所。

元和期以降…両隻の境界線がやや東寄りになる。右隻に描かれていた祇園祭礼が左隻にも描かれるようになる。

【代表作】
山岡家本

その他

【内容】
自由な視点
景観の視野が狭くなり、民衆の風俗描写が主体になる。

【代表作】
舟木本

作品詳細

  • Title:洛中洛外図屏風 部分
  • Date:江戸時代 元和期
  • Medium:六曲一双 紙本金地着色
  • Collection:出光美術館
図1(本図)は、第二分類に属するが、広い京都をバランスよく画中に収めるというよりも、それぞれの名所と風俗を多きめに描くことに主眼がおかれた中型の屏風である。
右隻は三条橋から三十三間堂・豊国廟までを収め、内裏や伏見城は描かれていない。寺町通には祇園会の先祭の山鉾行列が見える。三十三間堂の通し矢に興じる人々、川で水遊びをし、そのまま川原で戯れる男女、衣をなびかせながら鉾の綱を引く半裸の男衆など風俗は活き活きと表現されている。
左隻には、二条城以北を画面の中央に、右から上賀茂神社と競馬、北野天満宮・二条城を大きく扱い、第3扇から6扇にかけては祇園会の後祭の神輿の還幸と母衣や旗指物を背負った華やかな行列が続く。また刃傷沙汰なども描かれている。
景観年代は、慶長16年(1611)から19年にかけて造成された高瀬川があること、寛永元年(1624)から寛永3年の修理以前の様子を示す二条城が見られることなどから、元和期頃のものと考えられる。
庶民の風俗描写はまるで眼前で繰り広げられているかのように活気があるので、制作年代は景観年代とほぼ同時期と考えたい。おだやかな人物表情や松樹のかたちなどに土佐派の画風の影響が窺われるので、おそらく土佐派風を学んだ絵師の手になるものと思われる。
『出光美術館蔵品図録 風俗画』
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