千絵の海 総州銚子

葛飾北斎 Katsushika hokusai_千絵の海 総州銚子 Chôshi in Shimôsa Province

作品詳細

  • Title:千絵の海 総州銚子 Chôshi in Shimôsa Province (Sôshû Chôshi), from the series One Thousand Pictures of the Ocean (Chie no umi)
  • Artist:葛飾北斎 Katsushika Hokusai
  • Medium:錦絵
  • Dimension:中判 19.2 x 27.8 cm
  • Date:1833 (天保4)年頃
「冨嶽三十六景」に続いて文政9年(1826)ころから着手されたと推定される「千絵の海」十枚揃は、いわば、水を主題にしたシリーズで、海や川のさまざまな様態とそこに働く漁民たちの生活の諸相が描かれている。同様に水の描写を得意とする広重の海や川が、どれも鏡の面のような静謐さをたたえているのに対し、北斎描くところの水は、かれのデモーニッシュな情念を託されて傍若無人な表情を見せる。なかで、銚子の荒波を描いたこの作品は波と岩との、自然と人間の生活との、壮絶な戦いが独創的としか言いようのない、動力学的空間構成によって緊迫したドラマに仕立てられている。ともすれば形態の観念的操作に傾きやすい北斎の作品の中にあって、真昼の陽光のまぶしさに満ちたこの作品には、自然の印象が生のままに伝えられている点も特筆されよう。(辻)
『原色日本の美術17 風俗画と浮世絵師』

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