ゴヤ『アルベルト・フォラステールの肖像』

goya

作品詳細

  • Title:アルベルト・フォラステールの肖像
  • Artist:フランシスコ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス
  • Date:1804年頃
  • Dimensions:45×37.5cm
  • Medium:油彩、カンヴァス
  • Collection:三重県立美術館

作品解説

ゴヤはスペイン北東部サラゴサ近郊の寒村フエンデトードスに生まれ、サラゴサで画家ホセ・ルサンに弟子入りしました。

王立サン・フェルナンド美術アカデミーの奨学生試験を2度落ちて自費でイタリアを遊学した後、義兄のつてで王立タペストリー工場のための原画(カルトン)制作の職を得ます。そして、貴族の肖像画で評価を高め、王付き画家から宮廷画家へと順調に出世します。

フォラステールは軍人で、宰相マヌエル・デ・ゴドイの口利きでゴヤに絵画を依頼したと推測されます。ゴヤが描いたフォラステールの別の肖像画では、下に別の画家によるゴドイの肖像が描かれていたことがわかっています。

この作品は、この頃に描いた多くの肖像画と同じように、顔の描写に集中し、ほかの要素は最小限にとどめています。

ゴドイはカルロス4世の王妃マリア・ルイサの愛人だったといわれ、軍人の家の出身ですが、大公位を授けられ、重用されていました。ゴヤはゴドイの依頼で『裸のマハ』と『着衣のマハ』を描き、のちに『裸のマハ』のために異端審問にかけられることになります。

タイトルとURLをコピーしました