作品詳細
- Title:ひまわり
- Artist:フィンセント・ファン・ゴッホ
- Date:1888年
- Dimensions:100.5×76.5cm
- Medium:油彩、カンヴァス
- Collection:SOMPO美術館
作品解説
浮世絵を模写するなどジャポニズムに傾倒していたゴッホは、南仏アルルを日本のような陽光の差す場所と思い、1888年パリから単身移り住みました。
そこに画家たちが共同生活するユートピアを作ろうと、まずゴーギャンをアルルに呼び寄せます。ゴーギャンを迎えるにあたり、ゴッホはアルルで借りていた通称「黄色い家」を飾るために、ひまわりの絵を7点描きました。この作品はそのうちの1点(ロンドンのナショナル・ギャラリー所蔵)を再制作したものです。
ゴッホはひまわりを自分の花と言っていました。ひまわりは従来、信仰心や愛を象徴するものとして描かれていました。また、ひまわりは種子から油を取って飼料にするための植物であり、一時期農民画を手がけていたゴッホには大切なモチーフでした。
10月にゴーギャンがアルルに到着して待望の共同生活が始まったものの、12月にゴッホが耳たぶを切る事件を起こして破局します。