腰痛闘病記 その21 「腰が痛い」と思ったらとにかく読む本

『「腰が痛い」と思ったらとにかく読む本』を読みました。

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「腰が痛い」と思ったらとにかく読む本 [ 福井 聖 ]
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前半は理学療法士の福谷直人さん、後半は鍼灸師の伊藤かよこさんが担当しています。

前半のポイント

  • 日本の腰痛治療は欧米に比べて遅れている。2019年に改定された「腰痛診療ガイドライン」では、診察手順の最初に「注意深い問診と身体検査」が新設。
    →これ、私の場合はなかったですね。診察前にレントゲンを撮影し、それをみながら…というのが初診でした。
  • 椎間板ヘルニアで、突き出た椎間板が関節や組織を刺激して腰痛が起きる確率は3%
  • 腰痛治療の有効な方法は手術以外にも多くあり、“腰痛が悪化したら手術するしかない”というのは正しくない
  • 腰が直角に曲がっているお年寄りが、腰痛であるとは限らない
  • “姿勢が悪い”“背骨が曲がっている”“骨盤がずれている”“身体の左右バランスが歪んでいる”→“だから痛い”ということではない
  • 精神的なストレスの強い状態や不安な状態が長く続くと、痛みの感じ方をコントロールする脳内神経伝達物質や痛みの制御システムに異常が起こりやすくなる
  • 「治らないと思い込んで不安な気持ちになってしまうこと」が実は「本当に治らない現実」をつくりだしている

  • 悪い姿勢より、同じ姿勢を保ち続けることの方が腰痛を招く
  • 腰痛ケアの基本は「早歩き」→ある企業の調査では1日の歩数が上がるほど痛みが軽減
  • 痛みをなくしたいという気持ちはいったんおいて、「普段の生活ややりたいことが腰痛によって制限されない状態」を目指す

後半のポイント

  • 認知行動療法→問題解決のために考え方や行動を適切なものにかえることを援助する
  • 読書療法…読書を病気や症状の改善に用いる→ジョン・サーノ『サーノ博士のヒーリング・バックペイン』が腰痛に対する読書療法の先駆け

  • 慢性腰痛の原因は、生活習慣や腰痛に対する考え方、心理的ストレスなどが絡み合っている
  • 腰痛のセルフマネジメント=健康全般のマネジメント
  • 自分の健康や人生を俯瞰し、戦略を立て、行動することで人生の主導権を握ることができる→その結果、自己肯定感や自己効力感が高まり、人生がいい方向に

このパートは腰痛に悩む会社員が会話だけで腰痛を克服していく様子が描かれているのですが、内容は本を読んでいただくとして、「うわ」と思ったのが、この会社員の治療歴でした。

これまでに9つの病院や整体、接骨院などにかかっていて、その金額が書いてあるのですが、とても高いです。1回6000~7000円、回数券12万円など。架空の人物の設定ですが、実際こんなところということでしょう。ということは、私の行った整体の月10万円プランは、これを見るとそんなにぼったくりでもなかった!?まあ、あそこは内容があやしかったのでダメですが…