ゴーギャン『海辺に立つブルターニュの少女たち』

ゴーギャン_ブルターニュ

作品詳細

  • Title:海辺に立つブルターニュの二少女
  • Artist:ポール・ゴーギャン
  • Date:1889年
  • Dimensions:92.5×73.6cm
  • Medium:油彩、カンヴァス
  • Collection:国立西洋美術館

作品解説

ゴーギャンは1883年、35歳のときに画家になると決めますが、絵は売れず、生活に困って妻子と別居するはめになります。ゴッホとアルルで共同生活をするなど各地を放浪し、ブルターニュにはタヒチ渡航前に何度も滞在しました。

ブルターニュは、風光明媚で芸術家に寛大だったため、画家たちが集まっていました。この作品で少女たちが着ているのは、ブルターニュの民族衣装です。

平板な色面をはっきりした輪郭線で囲む技法はゴーギャンが生み出したもので、追随者がポン・タヴェン派と呼ばれるようになり、のちのナビ派につながっていきます。

少女たちを画面左に寄せた構図に日本の浮世絵の影響が見られます。