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作品詳細
- Title:太陽の征服
Victory over the Sun
Победа над солнцем - Date:1913
- 脚本:アレクセイ・クルチョーヌィフ
- 音楽:ミハイル・マチューシン
- 舞台:カジミール・マレーヴィチ
- 衣装:カジミール・マレーヴィチ
作品解説
「太陽の征服」は青年同盟の後援で、ペテルブルグのルナ・パルク劇場で1913年12月に2回上演されました。劇場を借り、上演にこぎつけるのに資金を使うと、本職の役者を頼む費用が足りなくなり、2人の主要な登場人物以外は素人の学生が演じました。7人いたコーラスは、マチューシンいわく、「3人だけが歌う力があった」。
未来派の主人公と、過去のさまざまな時代から選ばれた反動主義者たちが、保守主義の象徴である太陽の周りを断続的に行進し対決し合うという内容です。
作品は6つの独立した景からなり、一貫したストーリーや劇的な展開はありません。第2景の太陽の奪取と、終幕の飛行機事故が、大きな出来事です。これは、未来派の詩人で飛行家のワシリー・カメンスキーが起こした飛行機事故がモチーフとなっていると思われます。
最後の場面で飛行機は衝突し、無傷だったパイロットは笑いながらこう言います。「ハッ、ハッ、ハッ、私は生きている。私は生きているよ。ちょっぴり、翼をかすったがね。あっ、それに私の靴もだ!」