夕陽を浴びて輝くサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ、「花の聖母マリア大聖堂」)とジョットの鐘楼。フィレンツェのシンボル的な存在です。
「花(フィオーレ)」はフィレンツェを指し、フィレンツェが聖母マリアに捧げる大聖堂として、1296年からアルノルフォ・ディ・カンビオの設計で建設が始まりました。
しかし、ファサードは当初の計画通りに下半分だけができたところで200年あまり放置され、1587年に取り壊されます。
その後300年、ファサードのない状態が続いていましたが、ようやく19世紀になってネオ・ゴシック様式のファサードが完成しました。
白、ピンク、緑の大理石でできた外観はとても華やかです。
ジョットの鐘楼はルネサンス初期の芸術家ジョット・ディ・ボンドーネの設計を担当したためこの名がついています。
ジョットは基底部分ができたところで亡くなったため、その後2階部分はピサーノ、さらに上の3つの階はタレンティが引継ぎ、1387年に完成しています。
ジョットの鐘楼からの眺望。
中央に見えるのは、メディチ家の礼拝堂のクーポラ。
こちらのファサードは残念ながら未完成のままなので、ドゥオモの方は完成にこぎつけてくれて本当に感謝です。