ゴッホ『種まく人』

ゴッホ『種まく人』

作品詳細

  • Title:種まく人
  • Artist:フィンセント・ファン・ゴッホ
  • Date:1888年
  • Dimensions:64×80.5cm
  • Medium:油彩、カンヴァス
  • Collection:クレラー=ミュラー美術館、オッテルロー

作品解説

ゴッホはミレーを生涯敬愛し、数多くの模写を残しましたが、なかでも代表作『種まく人』は28歳の時からアルル、サン=レミ時代まで繰り返し描いた主題です。

「種まく人」は聖書にある「神の言葉をまく人」の寓意で、かつて伝道師をしていたゴッホ自身の姿であったのかもしれません。

1888年、アルルで描かれたこの作品は、ミレーの暗い色調とは全く異なり、新しい生活への希望にあふれていたゴッホの心情を反映して明るさに満ちています。

「このように模写すれば、もうそれは模写じゃないんだ」とゴッホがテオへの手紙に書いたように、ゴッホ独自の様式で描かれた『種まく人』は、オリジナル作品として成立しています。