ゴシック

12世紀中ごろから後半にかけて、パリを中心とした宮廷文化の開花と都市の隆盛を背景にしてフランスに新しい美術が登場しました。これをゲルマン民族のゴート族にちなんで「ゴシック」といいます。

ゴシックは、喜びや悲しみ、哀れみや恐れなど、さまざまな情緒に強く訴えかける美術です。その点で、人間くさく、わかりやすい美術といえます。

この美術は、12世紀末から13世紀にフランス北部を中心に広まり、多くの優れた作品を生み出しました。とりわけ、シャルトル、パリ、アミアン、ランスなどの都市には巨大な大聖堂が建造されました。

ロマネスク時代の彫刻は、浮彫が主体でしたが、ゴシック時代になると、柱から独立した丸彫になり、表情にも人間的な感情表現が見られます。

ロマネスク時代には聖堂内部にあった構造柱が外に出たことで壁が広くなり、ステンドグラスがはめこまれました。聖書の物語や聖人伝を扱ったステンドグラスは、文盲の人にとって目で読む聖書の役割も果たしました。

Cathédrale Notre-Dame de Chartres
シャルトル大聖堂のステンドグラス

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