コロンブスによる新世界の「発見」をきっかけに、スペインは植民地帝国を築き繁栄しました。
スペインのバロック美術は、壮麗な聖堂装飾や信仰のドラマの劇的な表現に独自の豊かさが見られます。
フェリペ4世のもと、エル・グレコ、ベラスケス、スルバラン、ムリーリョが活躍した17世紀は「スペイン絵画の黄金時代」ともいわれます。
なかでもカラヴァッジョの影響から出発したベラスケスは宮廷画家となり、スペイン・バロックの最大の巨匠となりました。
民衆の感情に訴えることに主眼を置いたムリーリョは、優しく甘美な宗教画を描きました。