作品詳細
- Title:仮面の中の自画像
- Artist:ジェームズ・アンソール
- Date:1899年
- Dimensions:117×82cm
- Medium:油彩、カンヴァス
- Collection:メナード美術館
作品解説
『仮面のなかの自画像』では、無表情で不気味な仮面の群衆のなかに、アンソールが唯一素顔でまぎれこんでいます。若いころは所属していた美術グループ「20人会」から出品を拒否されるなど、当時の美術界から受け入れられませんでした。仮面をつけた人びとは自分の作品に無理解な批評家や世間を表しています。
アンソールの生家は、ベルギーの保養地オーステンデで観光客相手に土産物店を営んでおり、仮面は商品として身近にありました。
この作品の16年前に描いた自画像も同じく花と羽のついた女物の帽子をかぶっており、同じようなポーズをとっています。