ヤン・ファン・エイクとファン・デル・ウェイデンの偉業をどのように継承するかが、ネーデルラント第二世代以後の画家たちの課題でした。
第二世代に属するクリストゥスとバウツは、ともに優れた肖像画家の資質を持っていました。
クリストゥスの肖像画には、独特の魅力があります。
バウツは単独肖像画をさほど残していませんが、宗教画や歴史画のなかに多数の肖像人物を巧みに組み入れて、肖像画家としての才能を見せています。
彼らはまた、イタリア絵画の直接、間接の影響のもと、単一の消失点をもつ遠近法を取り入れました。