ラファエロ・サンティ(Raffaello Santi)
- ミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチとともにルネサンス3大巨匠と称されています。
- ダ・ヴィンチの作品からは構図、ミケランジェロの作品からは人体表現などを自分の作品に取り入れました。
- ラファエロの描く調和のとれた繊細なスタイルは、19世紀まで西欧絵画の美の基準とされていました。
生涯
- 1483年 ウルビーノ公国に宮廷画家ジョヴァンニ・サンティの息子として生まれる。
- 幼少から父の手助けをし、ウンブリア派の画家ペルジーノの弟子となる。
- 1504年 フィレンツェに移って、フィレンツェの画家フラ・バルトロメオや、当時フィレンツェにいたレオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロの影響を受ける。
- 1508年 ローマ教皇ユリウス2世から招かれてヴァチカンへ移り、ヴァチカン宮殿の壁画制作を依頼される。ユリウス2世が1513年に死去した後、次の教皇レオ10世とも良好な関係を築き、レオ10世のもとで引き続き壁画を制作する。
- 1514年 サン・ピエトロ大聖堂主任建築家になり、古代遺跡保存の監督官にも就任。
- 1520年 4月6日ローマで死去。パンテオンに埋葬される。
代表作
- 『大公の聖母』(1504年/ピッティ美術館、フィレンツェ)
- 『ベルヴェデーレの聖母』(1506年/ウィーン美術史美術館、ウィーン)
- 『美しき女庭師(聖母子と幼き洗礼者聖ヨハネ)』(1507年/ルーヴル美術館、パリ)
- 『アテネの学堂』(1509-10年/ヴァチカン宮殿「署名の間」、ヴァチカン、ローマ)
- 『ガラティアの勝利』(1511年頃/ヴィラ・ファルネジーナ、ローマ)
- 『ユリウス2世の肖像』(1512年頃/ナショナル・ギャラリー、ロンドン)
- 『レオ10世の肖像』(1512年頃/ウフィツィ美術館、フィレンツェ)
- 『キリストの変容』(1518-1520年/ヴァチカン美術館、ヴァチカン、ローマ)
- 『フィオリーニョの聖母』(1512年/ヴァチカン美術館、ヴァチカン、ローマ)
- 『システィーナの聖母』(1512-14年頃/ドレスデン国立絵画館、ドレスデン)
- 『小椅子の聖母』(1514年/ピッティ美術館、フィレンツェ)