レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』

レオナルド・ダ・ヴィンチ『モナ・リザ』

作品詳細

  • Title:モナ・リザ
  • Artist:レオナルド・ダ・ヴィンチ
  • Date:1503-1506年
  • Dimensions:77×53cm
  • Medium:油彩、板
  • Collection:ルーブル美術館、パリ

作品解説

女性のモデルは諸説ありますが、2005年に、フィレンツェの役人が1503年に記した本への書き込みが発見され、レオナルドがリザ・デル・ジョコンドの肖像画を制作中であるという内容だったことから、フィレンツェの商人フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、リザ・ゲラルディーニであるという説が有力となっています。

そのため、この絵は『モナ・リザ』、『ラ・ジョコンダ』という名称で呼ばれています(「モナ」とはイタリア語で「私の貴婦人」の意)。

『モナ・リザ』は両手を底辺とした三角形の構図で描かれており、人物の背後には幻想的な景色が広がっています。

輪郭を陰影のみで表現し、筆のタッチがまったく見られないスフマート(ぼかし技法)が用いられています。

レオナルドは、この作品を『聖アンナと聖母子』、『洗礼者聖ヨハネ』とともに終生手元に置き、手を入れていました。

1911年、ルーヴル美術館から盗まれたことで、『モナ・リザ』はさらに有名になりました。