スキャン画像の比較 カラー編

同じ写真をフラットベッドスキャナ(EPSON GT-S650)、omoidori、フォトスキャン by google、フィルムスキャナ(Plustek OpticFilm 8300i)の4通りでスキャンしてみました。
紙焼きのサイズはL版。当時のものなので30年以上経過しています。

写真の建物は、尖沙咀の彌敦道に建つ香港で最もディープな場所として知られる重慶大厦(チョンキンマンション)。

画像はすべて撮って出し(というのか?)でレタッチはせず、リサイズのみ行っています。

フラットベッドスキャナ(EPSON GT-S650)

Chungking Mansion Hong Kong 1991(flatbed scanner)

EPSON GT-S650

300dpiでスキャン。元画像のサイズは1688×1159(215KB)。それを1500×1017にリサイズしています。

Omoidori

Omoidoriは2016年発売のiPhoneを使ったスキャナですが、今はもう販売終了になっています。
我が家ではアタッチメントを付けて、当時ですら古かったiPhone 4sを使用しています。iPhone 7や8で撮ればもっときれいに撮れると思います。

Chungking Mansion Hong Kong 1991(omoidori)

Omoidori

元画像のサイズは2720×1838(1.0MB)。それを1500×1014にリサイズしています。

スキャンにかかる時間は、Omoidoriの方がフラットベッドスキャナに比べて断然短くてすみます。
色は鮮やかですが、かなり白飛びしています。

フォトスキャン by google

Chungking Mansion Hong Kong 1991(photoscan by google photo)

フォトスキャン by google

Galaxy S10使用。
元画像のサイズは3500×2333(4.1MB)。それを1500×1000にリサイズしています。

Omoidoriよりもさらに白っぽくなってしまいました。

フィルムスキャナ(Plustek OpticFilm 8300i)

Plustek OpticFilm 8300iはフィルムの「ベンダー」と「タイプ」をどれに設定するかでかなり色味が変わります。
元のフィルムはKonica D100ですが、選択肢にはありませんでした。

以下、①~③は操作画面のスクリーンショットです。

①ベンダー:Fuji タイプ:NPC

CCRなし

Fuji-NPC-160-Chungking Mansions Hong Kong 1991(no CCR)

Plustek OpticFilm 8300i ベンダー:Fuji タイプ:NPC CCRなし

CCRあり

Fuji-NPC-160-CCR-Chungking Mansions Hong Kong 1991

Plustek OpticFilm 8300i ベンダー:Fuji タイプ:NPC CCRあり

「ベンダー」と「タイプ」は同じですが、CCR(色被り補正)の有無でこれくらい違います。

②ベンダー:Agfa タイプ:Ultra

Agfa-ultra-CCR-Chungking House HongKong 1991

Plustek OpticFilm 8300i ベンダー:Agfa タイプ:Ultra CCRあり

③ベンダー:Ilford タイプ:Pan-F

Ilford-pan F-160-CCR-Chungking House HongKong 1991

Plustek OpticFilm 8300i ベンダー:Ilford タイプ:Pan-F CCRあり

④ベンダー:Konica タイプ:Centuria

KonicaのCenturiaで出力してみました。「カラー再生」コースでもフィルムの黄変は取りきれていません。
キズ・ホコリの除去に関しては、モノクロとは比べ物にならないくらい、きれいに修正されています。

重慶大厦 香港-1991(フィルムスキャン)

Plustek OpticFilm 8300i ベンダー:Konica タイプ:Centuria CCRあり

2400dpiでスキャン。元画像のサイズは3456×2334(6.9MB)。それを1500×1017にリサイズしています。

スキャンした画像を比較すると、紙焼きからのスキャンは、元がL判ということもあって細部がつぶれてしまっているけど、色味はEPSON GT-S650の画像が一番いいと思いました。
ただ、自分で焼いた紙焼きではなく、プリントサービスを使った写真は、かなり上下左右がカットされてくるので、その点はフィルムスキャンが優れています。

今は重慶大厦はこんな感じで、ピカピカになって当時の面影は全然ありません。

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