同じ写真をフラットベッドスキャナ(EPSON GT-S650)、omoidori、フォトスキャン by google、フィルムスキャナ(Plustek OpticFilm 8300i)の4通りでスキャンしてみました。
紙焼きのサイズはL版。当時のものなので30年以上経過しています。
写真の建物は、尖沙咀の彌敦道に建つ香港で最もディープな場所として知られる重慶大厦(チョンキンマンション)。
画像はすべて撮って出し(というのか?)でレタッチはせず、リサイズのみ行っています。
フラットベッドスキャナ(EPSON GT-S650)
300dpiでスキャン。元画像のサイズは1688×1159(215KB)。それを1500×1017にリサイズしています。
Omoidori
Omoidoriは2016年発売のiPhoneを使ったスキャナですが、今はもう販売終了になっています。
我が家ではアタッチメントを付けて、当時ですら古かったiPhone 4sを使用しています。iPhone 7や8で撮ればもっときれいに撮れると思います。
元画像のサイズは2720×1838(1.0MB)。それを1500×1014にリサイズしています。
スキャンにかかる時間は、Omoidoriの方がフラットベッドスキャナに比べて断然短くてすみます。
色は鮮やかですが、かなり白飛びしています。
フォトスキャン by google
Galaxy S10使用。
元画像のサイズは3500×2333(4.1MB)。それを1500×1000にリサイズしています。
Omoidoriよりもさらに白っぽくなってしまいました。
フィルムスキャナ(Plustek OpticFilm 8300i)
Plustek OpticFilm 8300iはフィルムの「ベンダー」と「タイプ」をどれに設定するかでかなり色味が変わります。
元のフィルムはKonica D100ですが、選択肢にはありませんでした。
以下、①~③は操作画面のスクリーンショットです。
①ベンダー:Fuji タイプ:NPC
CCRなし
CCRあり
「ベンダー」と「タイプ」は同じですが、CCR(色被り補正)の有無でこれくらい違います。
②ベンダー:Agfa タイプ:Ultra
③ベンダー:Ilford タイプ:Pan-F
④ベンダー:Konica タイプ:Centuria
KonicaのCenturiaで出力してみました。「カラー再生」コースでもフィルムの黄変は取りきれていません。
キズ・ホコリの除去に関しては、モノクロとは比べ物にならないくらい、きれいに修正されています。
2400dpiでスキャン。元画像のサイズは3456×2334(6.9MB)。それを1500×1017にリサイズしています。
スキャンした画像を比較すると、紙焼きからのスキャンは、元がL判ということもあって細部がつぶれてしまっているけど、色味はEPSON GT-S650の画像が一番いいと思いました。
ただ、自分で焼いた紙焼きではなく、プリントサービスを使った写真は、かなり上下左右がカットされてくるので、その点はフィルムスキャンが優れています。
今は重慶大厦はこんな感じで、ピカピカになって当時の面影は全然ありません。