ボロブドゥールの基壇は煩悩の中で生きる「欲界」、方壇は欲望や煩悩はないが肉体の束縛からは逃れられていない「色界」、円壇は物質的な存在から解脱し精神的な存在のみの「無色界」を表現しているといわれています。
円壇の下の2層のストゥーパの窓がひし形なのは、まだ心が不安定であることを表し、3層目が正方形になっているのは、心が安定していることを表しています。
ボロブドゥール遺跡の頂上には、大ストゥーパ(仏塔)があります。それ以外のストゥーパには仏像が納められていますが、この大ストゥーパだけ中が空洞で、窓もありません。
空洞は大乗仏教の「空」の思想、窓のないのは、悟りを開いた状態を表しているとされています。
最上段で腕組みして写真におさまる子どもがかわいい。