タマン・サリは避難所としての役割も担っており、施設内のさまざまなエリアを結ぶトンネル(ウルンウルン)も建設されました。
階段の交わった場所はハティーブ(イスラム教の説教者)が説教をする説教壇。
モスクは円形のレイアウトで、説教壇のかすかなささやき声でさえ、周囲にはっきりと聞こえるようになっています。そのため宮殿の王族たちは、トンネル越しに説教を聞きながら、祈りを捧げることができました。
オランダの植民地支配によって王の礼拝が禁じられていた時代、一見モスクには見えないモスクで支配者の目を欺き信仰を守ったそうです。