ブルデルン ハウス(Brudern House)もフランチェスコ教会と同じく、フェレンツィエク広場に面しています。
ブダペスト市貯蓄銀行の委託を受け、ドイツ人建築家ヘンリック・シュマールが設計したアールヌーボー様式の建物。
荒廃したまま放置されていたようですが、2012年に全面改装され、現在はホテルになっています。
今の写真を見ると、内装が素晴らしいのですが、このときは入れなかったのかも。
サバドサイトー通り(Szabadsajtó út)に見える古めかしいスタイルの白い車は、東ドイツのVEBザクセンリンク社製のトラバント。
1958年の製造開始から大きなモデルチェンジもなく生産が続けられていたトラバントは、旧弊な社会主義体制の象徴みたいな車でした。
鉄のカーテンがなくなって東側の生活が報道され始めたとき、東側の国民車が「段ボールでできた車」だと西側で話題になりましたが、実際には繊維強化プラスチックだったそうです(といっても末期は製造コスト削減のため紙パルプと羊毛で代用していた)。
ちなみに1989年といえば、日本はバブル真っ盛り。
日産のZ32型フェアレディZ、R32型スカイラインGT-R、スバルの初代レガシィ、マツダのユーノス・ロードスターといった名車が次々に発売された「国産車のヴィンテージイヤー」で、日本車が世界の頂点に立った年と言われています。
しかし、そこから30年あまりで、日本は先進国で一番EVが普及してない国になり、国内の自動車メーカーは新興のテスラやBYDにシェアを奪われて、先行きが見通せない状態にまで没落してしまいました。
2025年3月現在、ホンダ、日産、三菱の合併話は鴻海も加わって迷走中ですが、どうなっていくでしょうか。