ブルデルン ハウス ブダペスト 1989

Brudern House, Budapest Hungary 1989

ブルデルン ハウス(Brudern House)もフランチェスコ教会と同じく、フェレンツィエク広場に面しています。

ブダペスト市貯蓄銀行の委託を受け、ドイツ人建築家ヘンリック・シュマールが設計したアールヌーボー様式の建物。

荒廃したまま放置されていたのですが、2012年に全面改装され、現在はホテルになっています。

今の写真を見ると、内装が非常に素晴らしいのですが、見た覚えがありません。当時は入れなかったのかも。

サバドサイトー通り(Szabadsajtó út)に見える古めかしい角ばったリアスタイルの白い車は、東ドイツのVEBザクセンリンク社製のトラバント。

1958年の製造開始から大きなモデルチェンジもなく生産が続けられていたトラバントは、旧弊な社会主義体制の象徴みたいな車でした。

鉄のカーテンがなくなって、それまで秘密のベールに包まれていた東側の生活がじょじょに西側に伝わってくるようになり、トラバントは「走る段ボール」と揶揄されるようになりましたが、実際には繊維強化プラスチックだったそうです(といっても末期は製造コスト削減のため紙パルプと羊毛で代用していたとか)。

ちなみに1989年といえば、日本はバブル真っ盛り。

日産のZ32型フェアレディZ、R32型スカイラインGT-R、スバルの初代レガシィ、マツダのユーノス・ロードスターといった名車が次々に発売された「国産車のヴィンテージイヤー」で、日本車が世界の頂点に立った年と言われています。

しかし、そこから30年あまりで、日本は先進国で一番EVが普及してない国になり、国内の自動車メーカーは新興のテスラやBYDにシェアを奪われて、先行きが見通せない状態にまで没落してしまいました。

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