プレ・ロマン主義

フュースリ「夢魔」
プレ・ロマン主義

18世紀のヨーロッパでは、政治・思想・文化などあらゆる領域において、理性と進歩を信じる啓蒙主義の風潮が高まりました。

しかし、世紀末が近づくと、理性の枠内に収めきれない不合理なものや神秘的なものに対する関心が芽生えてきます。

絵画においても、夢や幻想。あるいは狂気や妄想の世界を表現しようという動きがおこります。 “プレ・ロマン主義” の続きを読む

スペインのロマン主義

ゴヤ『マドリード、1808年5月3日』
スペインのロマン主義

スペインでは、ゴヤが18世紀から19世紀への架け橋となりました。

ゴヤは王室のタペストリー工場の下絵描きから出発して宮廷画家になり、ロココ風の華麗な色彩と流麗なタッチの絵を描いていました。しかし、病気で聴覚を失い、流行画家から人間の内面を赤裸々に描く画家へと転換していきます。 “スペインのロマン主義” の続きを読む

ドイツのロマン主義

ルンゲ「朝」
ドイツのロマン主義

19世紀初頭における西欧美術の主流は、古代ギリシャ・ローマを源とし、イタリア・ルネサンスに花開き、フランスに受け継がれる地中海文化圏の伝統でした。

このラテン系民族の美術に比べ、ドイツの美術は宗教改革に続く混乱期以降、きわだった成果がありませんでした。

ナショナリズムの時代を生きたドイツ・ロマン主義の画家たちの課題は、いかにしてドイツ固有の文化を再生させるかということでした。 “ドイツのロマン主義” の続きを読む

フランスのロマン主義

ジェリコー「エプソムの競馬」
フランスのロマン主義

ナポレオンが退位すると、その主席画家だったダヴィッドはブリュッセルに亡命しましたが、ダヴィッドの弟子、グロやジェラールなど新古典主義の画家は、1814年の王政復古の後も、画壇の重要な位置を占め続けました。

しかし、帝政期にもてはやされた英雄的な戦闘図や軍人の所蔵画など、新古典主義の様式にふさわしい主題は時代の好みに合わず、画家たちは新たなテーマと表現方法を模索しはじめます。 “フランスのロマン主義” の続きを読む

ロマン主義

ロマン主義

ロマン主義は、まず文学で運動が起こり、絵画に関しては18世紀後半に始まります。

新古典主義がギリシア美術を唯一の美の基準としたのに対し、ロマン主義は多様な美しさを主張しました。

激動感のあるドラマチックな表現が用いられ、時事的な事件や小説、オリエンタルなモチーフなどが題材に選ばれました。

ゴヤ

フランシスコ・デ・ゴヤ(Francisco de Goya)
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  • ゴヤは、あらゆる近代絵画の先駆者と評されています。
  • ロココ風の絵画で名声を得て宮廷画家となりますが、聴力を失ってからは、画風が批判精神と洞察力に富んだものに変わり、戦争の悲惨さや、人間の暗闇にひそむ狂気や残酷さを描いた作品を残しました。
  • 幻想性に満ちた独創的な作品は、フランスのロマン派をはじめ、後世の画家に大きな影響を与えました。
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