パリ市立近代美術館/プティ・パレ(Musee d’Art Moderne de la ville de Paris/Petit Palais)とは
プティ・パレは、1900年、パリ万博のためにシャルル・ジローの設計で建てられました。大きなガラス張りのエントランス、広いガラス窓が特徴でしたが、1902年にパリ市立美術館が開館すると、日光による劣化から作品を守るため、仕切りや天井が付設され、窓は塞がれました。
しかし、2006年の改修により、鉄製装飾品や床のモザイク張りが修復され、天井画や彫像など19世紀末のフランス美術の集大成である見事な室内装飾がよみがえりました。
改修後は、総床面積が1万5,650㎡から2万2,650㎡に、展示室面積は3,000㎡から5,000㎡に拡大しています。シャンゼリゼ通り寄りの常設展示室は入場無料で、セーヌ川寄りの特別展示室は有料です。
デュフィ、マティス、ボルタンスキーについては、それぞれの作品のみの展示室があります。
デュフィ室に展示されている、1937年のパリ万博のパビリオン「光の館」のホールを飾るためにデュフィが制作した縦10m、横60mの巨大な壁画「電気の妖精」は圧巻です。
ボルタンスキー室は、初期のショート・フィルムや、記憶や生命、死をテーマにした写真およびインタレーションを展示しています。
基本データ
- 【住所】11 avenue du President Wilson 75116
- 【開館時間】10:00~18:00(木は22:00まで)
- 【休館日】月曜日
- 【アクセス】Iena(M9)から徒歩2分
- 【公式サイト】http://www.mam.paris.fr/
見どころチェック!
◎・・・特におすすめ
- イングリッドの肖像/キスリング
- ミモザの花束/キスリング
- 眠り/クールベ
- 夢/シャガール
- 三人の浴女たち/セザンヌ
- ◎電気の妖精/デュフィ
- ル・アーヴルの祭/デュフィ
- 浴槽の裸婦/ボナール
- ジャズ/マティス
- ◎ダンス/マティス
- トルコ椅子にもたれるオダリスク/マティス
- 帽子を持つ女/モディリアーニ
- ベルリオーズの家/ユトリロ