ジョグジャカルタ郊外に位置する世界最大級の仏教遺跡、ボロブドゥール寺院。
8世紀後半から9世紀前半にかけて、当時中部ジャワを支配していたシャイレンドラ家の王によって建立されたと伝わっています。
その後、ヒンズー教を信仰する王朝に変わったことなどで、ボロブドゥールは千年もの間、埋もれたまま忘れ去られていました。(このフィルムも30年放置した結果、盛大にカビが発生しています笑)
1814年、イギリスのジャワ副総督であったトーマス・スタンフォード・ラッフルズが、オランダ人技師コルネリウスと共にボロブドゥールを再発見します。
1900年からオランダの組織した発掘調査委員会が、遺跡の発掘、修復を進め、インドネシアが独立してからは、ユネスコがその任を担いました。
方形壇の部分は、一度すべて解体してから修復したというから、驚きです。
一辺約120mの正方形の基壇の上に5層の方形の壇と3層の円形の壇が積み重なる形は、大乗仏教の世界観「三界」を表現していると考えられているとか。
ボロブドゥール寺院は、内部に空間はなく、盛り土の上に200万個もの石のブロックを積んで築かれています。