カラヴァッジョ『聖マタイの召命』

カラヴァッジョ『聖マタイの召命』

作品詳細

  • Title:聖マタイの召命
  • Artist:ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
  • Date:1600年
  • Dimensions:322×340cm
  • Medium:油彩、カンヴァス
  • Collection:サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂、ローマ

作品解説

『聖マタイの召命』は、キリストが、徴税人であったマタイを見出し(召命)、弟子にする場面を描いています。

この作品はカラヴァッジョにとっての出世作となった作品で、窓から差し込む光によるくっきりとした明暗や、同時代の民衆をモデルにした写実的な描写という特徴が出ています。

この絵が置かれているコンタレッリ礼拝堂も薄暗く、絵を見る人にまさに自分の眼前でこの出来事が起こっているかのような感覚をもたらしたと思われます。

この作品は『聖マタイの殉教』『聖マタイの霊感』との連作ですが、公開当時、大評判で絵を見ようと人々が教会に押しかけたといいます。

長い間、中央の髭の人物がマタイであると思われていましたが、人差し指を向けた先が、金を数えている青年を指しているようにみえることから、この青年がマタイであるとする説もあります。