ルーベンス『レウキッポスの娘たちの掠奪』

ルーベンス『レウキッポスの娘たちの掠奪』

作品詳細

  • Title:レウキッポスの娘たちの掠奪
  • Artist:ピーテル・パウル・ルーベンス
  • Date:1616-1618年頃
  • Dimensions:224×210.5cm
  • Medium:油彩、カンヴァス
  • Collection:アルテ・ピナコテーク、ミュンヘン

作品解説

『レウキッポスの娘たちの掠奪』はギリシャ神話から主題をとっています。

スパルタ王妃レダは白鳥の姿をしたゼウス(ユピテル)と交わって2つの卵を生みます。1つの卵からは兄カストルと姉クリュタイムネストラ、もう1つの卵からは弟ポルックスと、妹ヘレネの4人の子供が生まれます。前者2人はスパルタ王テンダオレスの血を引き、後者2人はゼウスの血を引く子でした。

カストルとポルックスは、叔父であるレウキッポス王の娘ヒラエイラとポイベをさらって妻にします。

画面中央の娘は、今は残っていないミケランジェロの『白鳥を抱くレダ』を手本にしたといわれています。

豊満な裸体による官能美、人物の激しい動きなど、ルーベンスの作風がよく表れている作品です。