ゴヤ『裸のマハ』

ゴヤ『裸のマハ』

作品詳細

  • Title:裸のマハ
  • Artist:フランシスコ・デ・ゴヤ
  • Date:1796-1800年頃
  • Dimensions:95×190cm
  • Medium:油彩、カンヴァス
  • Collection:プラド美術館、マドリード

作品解説

この『裸のマハ』は、数ある裸体像の中でも最も有名な一枚です。「マハ」とは粋な下町娘の意ですが、この名称は後世つけられたものです。

1800年に宰相ゴドイの宮殿を訪れたセプルベダの日記に『裸のマハ』が出てきます。しかし、『着衣のマハ』には触れられていないことから、こちらはまだ描かれていなかったと推測されます。

モデルはゴドイと関係のあったアルバ公爵夫人カィエターナや愛人ペピータ・トゥドーという説が有力です。

1808年にゴドイが失脚すると、その絵画コレクションは王家が没収し、2枚の『マハ』は猥褻な絵として異端審問所から告訴されました。

19世紀まで、スペインでは裸婦像は公的な空間から排除されていたため、1901年にプラド美術館に移されるまで一般の目に触れない場所に置かれていました。