16世紀のネーデルラント絵画

16世紀のネーデルラント絵画

15世紀のネーデルラント絵画は、写実表現においてイタリアに影響を与える存在でしたが、16世紀にはいると地位が逆転し、イタリアを古典・古代美術の手本として仰ぐようになります。

多くの画家がイタリア各地を旅行し、遠近図法や理想的な人体表現を習得しました。イタリア絵画に傾倒し、ルネサンス美術を取り入れた画家たちは、ロマニストと呼ばれました。

その一人、クエンティン・マサイスの描く女性像はレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を思わせる顔つきで、スフマート技法が用いられた作品もあります。

そのほか、ヤン・マビューズ、ヤン・ファン・スコーレル、ベルナルト・ファン・オルレイらがロマニストとして知られています。

その一方で、伝統的なゴシック世界にとどまりながら、新しい表現を追求したボスが現れました。ボスは、中世以来慣れ親しまれた宗教的主題を描きながらも、罪に満ちたこの世と地獄の情景と、かつてないほど生き生きと表現しました。 “16世紀のネーデルラント絵画” の続きを読む

ブリューゲル

ピーテル・ブリューゲル(Pieter Bruegel)
ピーテル・ブリューゲル(Pieter Bruegel)
  • 16世紀中葉に初期ネーデルラントのブラバント地方を中心に活躍した。
  • ネーデルラントの民族性や土着の文化に根差した絵画は市民や人文主義者に支持され、子のピーテル2世やヤンによって模作が大量に作られた。
  • 『七つの徳目』シリーズにおいて、徳目の擬人化という従来の描き方ではなく、民衆の生活における「徳の実践」という新しい描き方を採用した。
  • 上の肖像画はドミニクス・ランプソニウス「ネーデルラントの著名画家の肖像集」(1572)にあるもので、「新しいヒエロニムス・ボス」と紹介されている。
  • 17世紀後半からしだいに忘れ去られ、20世紀に入ってから再評価された。
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