動植綵絵 08 梅花皓月図 Baika Kogetsu-zu(Plum Blossoms and Moon)

作品詳細

作品解説

宝暦5年（1755）制作の『月梅図』と同じ下絵をつかった作品ですが、こちらの方が陰影が強調され、より洗練されています。

画面全体に描かれているウメの花は、胡粉による裏彩色のあるものとないものがあり、表からの胡粉は薄塗りで、透明感があります。

ウメにサルノコシカケやイラガの繭、ノキシノブ、ウメノキゴケが描かれていることから、この木が古木であることがわかります。

大典の「藤景和画記」では「羅浮寒色（らふかんしょく）」と題されています。

署名は「若冲居士製」、印は「汝鈞」（白文方印）、「藤氏景和」（朱文方印）。