ゴシック

ゴシック

12世紀中ごろから後半にかけて、パリを中心とした宮廷文化の開花と都市の隆盛を背景にしてフランスに新しい美術が登場しました。これをゲルマン民族のゴート族にちなんで「ゴシック」といいます。

ゴシックは、喜びや悲しみ、哀れみや恐れなど、さまざまな情緒に強く訴えかける美術です。その点で、人間くさく、わかりやすい美術といえます。
“ゴシック” の続きを読む

イタリアのゴシック

イタリアのゴシック

ビザンティン様式の影響が強く残っていたイタリアでは、13世紀の半ばから新しい市民社会の誕生とともに、新しい表現の絵画を生み出しました。

その代表がシエナとフィレンツェです。

シエナでは、ドゥッチョやシモーネ・マルティーニ、ロレンツェッティ兄弟が優美さや繊細な装飾が特徴の作品を残しました。
“イタリアのゴシック” の続きを読む

国際ゴシック

国際ゴシック

14世紀の西欧では、ローマ教皇庁と、ドイツを中心とした神聖ローマ帝国に加えて、国力をつけてきたフランスとイギリスが政治の主導権を巡って争っていました。

そんな中、教皇庁が1309年から77年まで南フランスのアヴィニョンに移され、教皇がフランス王権の支配下に置かれるという事件が起こります(「アヴィニョン捕囚」)。

この新しい教皇庁のためにイタリアから画家が招かれ、アヴィニョンはアルプス以北において、イタリア美術の重要な発信地となりました。

14世紀は、このような地域を超えた美術の交流が活発に展開しました。これを「国際ゴシック様式」といいます。 “国際ゴシック” の続きを読む

ジョット

ジョット・ディ・ボンドーネ(Giotto di Bondone)

180px-Giotto_portrait

  • ジョットは、形式的なビザンティン様式が支配的だった当時の西洋絵画にそれまでなかった奥行きのある三次元的な空間を描き、生き生きとした動きや表情を持った人物を立体的に表現しました。
  • 神中心の世界観から人間中心の世界観を示し、マザッチョを通じてその後のルネサンス到来につながる道筋をつくったことで、「西洋絵画の父」「近代絵画の祖」などといわれています。
  • ジョットはジョルナータ法というフレスコ技法を確立しました。フレスコ画は、漆喰が乾かないうちに水で溶いた顔料を塗らなくてはならないので、画家が一日(ジョルナータ)で描ける分量だけ漆喰を塗っていくという方法です。
“ジョット” の続きを読む